2019/1/3撮影
Nikon D810A / SIGMA 50mm F1.4 DG HSM │Art
f 2.8/ ss 180sec / ISO 1600×14枚コンポジット
初冬の夜、東の空に三つ綺麗に並んだ星はとても存在感があり目を引きます、それは星座の中では飛び切り有名なオリオン座の中心にある三ツ星です
天文に興味を持った少年が、冬の寒空で鼻水をすすりながら星座早見盤を片手にいち早く確認できる星座のひとつなのですが、はなたれ少年にはせいぜい小口径望遠鏡でオリオン大星雲を見て悦に浸るのが関の山でした
カメラがフィルムだった時代にも、オリオン座を50㎜程度の画角できれいに写し取った写真は多数存在していましたが、少年には技量も財力も無く、そんな写真を見てただただ憧れを抱くばかりでした
そんな欲求を内包して少年はいつしかおじさんへと成長していました
時代はフィルムを払拭しデジタルへと移り変わりました
フィルムが絶対的にダメと言う訳ではありませんし、デジタルが万能と言う訳でもないと思いますが、こと天体写真に関して言えばデジタル技術の恩恵は計り知れないものがあり、フィルムカメラはすでに前世紀的な存在でしかありません
オークションを徘徊していると、ごくまれに水素増感装置などが出品されているのを見ることがありますが、「そんな時代もあったんだなぁ」などと、はなたれ少年の憧れを懐かしく思い出したりします
さてオリオン座です
僕が住んでいる静岡市郊外では条件が良ければ、三ツ星を取り囲む四角形とオリオン大星雲を肉眼で十分に確認することができます
撮影のため南伊豆や標高1000m程度の山間地へ行くと、空がより暗くなり、淡い冬の銀河に微光星が敷き詰められている様子が伺えちょっと感動してしまいます
撮影のため南伊豆や標高1000m程度の山間地へ行くと、空がより暗くなり、淡い冬の銀河に微光星が敷き詰められている様子が伺えちょっと感動してしまいます
この写真を撮ったのは伊豆の山中ですが、2年程経った今見返しても空が暗かったんだなあと思い至ります
そしてデジタル技術の恩恵を、とてつもなくありがたく感じずにはいられません
まさかこんな写真を自分で撮れる日が来るなんて、はなたれ少年には想像もできなかったでしょう
そしてデジタル技術の恩恵を、とてつもなくありがたく感じずにはいられません
まさかこんな写真を自分で撮れる日が来るなんて、はなたれ少年には想像もできなかったでしょう
デジタルの目が捉えたオリオン座は実に色彩が豊富です、夏のさそり座核心部にも引けをとりません
1等星リゲルとベテルギウスの青と赤の対比、上部のエンゼルフィッシュ、半円を描くようなバーナードループ、魔女の横顔、馬頭星雲・燃える木、そしてM42オリオン大星雲、区画的にはいっかくじゅう座に属していますが左すみにはバラ星雲が花を添えています
何度見ても楽しい写真です
ただ、この時は欲をかいてf2.8/ss180秒での撮影をしましたが、ssは60~120秒程度にした方がよかったのかなあと思ったりもしています、、、これはこれからの課題ですね
星景写真も好きなのですが、50㎜で写す星座写真がこんなに楽しいとは、新しい発見でした
ちょっとライフワークになりそうです
@.ichi