2022/11/8撮影
NIKON D810A / TAKAHASHI FSQ-106ED
TAKAHASHI EM200b(K-Astec MTS-3改)
直焦点(530㎜/F5.0)/ ss 1/5sec / ISO 800 ×20枚 レジスタックスにて合成
FSQを購入してから何度の月食が起こったのでしょうか、、記録をさかのぼると5回のチャンスがありました
しかしいつも天気に邪魔をされてきた気がします、5回のうち曇りで完全に諦めていたら月食前から急に天気が回復して友人はきれいな月食を撮影した時もありましたし、午後から晴天を求めて100㎞程度移動して結局ダメだったこともありました
僕のモチベーションは少しの障害で急に落ち込んでしまう傾向があるので、これはいい写真が撮れないと思うと極端にやる気をなくしてしまうんです、、いつもちょっと反省しているんですが、、、
2022年11月8日
この日は気象庁の天気図を見てもSCWの予想を見ても、モチベーションが上がるばかりでした
月食は町明かりに気を遣う必要がないので、なるべくなら近場でのお手軽撮影をと、かねてから目をつけていたが所へ午後遅くに移動し、機材のセッティングを開始しましたが、空は雲一つなく暮れていきます
本日の撮影メニューは、赤銅色の月はもちろん、食の始まりから終わりまでを連続撮影して合成による地球の影の再現とタイムラプス動画の作成、そして皆既食直前のターコイズフリンジ、おまけの天王星食
とても盛沢山ですが、今までの月食撮影負債のうっぷんを今夜晴らします!
いやいや便利な時代になりました
事前にアプリで月食の進行をシュミレートして、どこから月食が始まりどこで終わりにするのか、皆既月食中の月の位置・地球影の位置などが全て把握できてしまうんです、、PCが無い時代にはこんな構図の撮影には苦労したんだろうなぁ、、、
特に注意した点は、それ程厳密ではないにせよ画角の四隅を東西南北にあわせること
その他、月食の標準露出をネットで検索しておおよその見当は付けておいたのですが、実際に撮り始めると意外と大雑把でもいけそうでしたが、皆既食中は秒単位の露出となりました
およそ130枚の撮影をした中から7枚を選びPhotoshopで比較明合成をして1枚のカットに仕上げました
子供のころ見た月食の写真で、僕が自分で撮って仕上げてみたかった合成カットです

ターコイズフリンジをご存じでしょうか?
実際に肉眼で見ることはできないのですが、、地球の影のきわの部分が青く輝いている現象です
あまりにも淡い光なので、かなり強調処理をしないと浮き上がってきません、まるで星雲のレタッチのようです
HDR合成でもう少し青が出るかとトライしてみましたがうまくいかずに、結局は1枚カットでのレタッチの方が自然に仕上がりました
今回の月食は月食中に天王星食が重なって起きるというおまけがありました
天王星など見ようと思ったことはなかったので、自分の人生で初めて直に見る天王星です
タイムラプス用にインターバル撮影していたカメラが月による天王星の掩蔽の瞬間をとらえていました
久しぶりに見た星食でした

ところでタイムラプス動画ですが、失敗におわりました
タイムラプス用に借り物のSWAT200+FS60Q+fpという仕立てをもう一台セットして、月追尾撮影を行っていました
実際に撮影が進むと、(考えればすぐにわかることなのですが)日周運動の月追尾はできたのですが月は南北にも移動していくので、画角上では月が不自然に上下に移動してフレームアウトしてしまいました
今にしておもえば、FSQ+EM200で全ての撮影メニューをこなすことができたのですが、、、
でも貴重なデータは手元に残りますので、次回の月食ではスムーズなタイムラプス動画を作成してみたいと思います

@.ichi

You may also like

Back to Top