2007/04/09 撮影
FUJIFILM X100F
f/ 8  ss/ 1/1100sec  ISO/ 200
僕のお気に入りの山のひとつ「鍋倉山」のスノーシーズンでの一コマ
BCスキーで訪れた鍋倉山、冬の日本海側の気候の常として空はどんよりと雲に覆われ、森には薄い霞のようなガス(霧)が立ち込めています
とても青空は期待できませんが、実はこれはこれでいい光になってくれます

新潟・長野の県境に位置する信越トレイル
関田山脈の尾根上を80㎞ほど縦走するこの尾根筋は、鍋倉山の標高1289mを最高地点としています
冬、大陸から噴き出した猛烈な寒気の流れが、日本海を渡る際に湿度を大量に吸い込み日本列島にやってきます
その寒気の風が、高々1200m程度の高さの関田山脈を乗り越える抵抗で、膨大な雪雲を発生させ、想像を絶する大量の雪を降らせます
ここは日本でも屈指の豪雪地帯です
最近でこそ温暖化の影響で少なくなったようなのですが、いつも5mを越える積雪がスノージャンキーを迎えてくれます
雪に埋まるブナ林は静寂そのもの、耳鳴りがするような静けさです
そして、まるで白と黒の世界
色を失ったモノトーンの光景が、僕の視野の全てを覆いつくします
これが冬の鍋倉山の光り
白飛びを恐れずに、思い切りハイキーにして、ガスにかすむブナの木々を白の中に溶け込むように写し出してみます
これがなかなか良いんですよね
僕は鍋倉のこんな絵がとても好きなんです
鍋倉山のブナ林は、四季折々に多彩な表情を見せ、僕を虜にしてくれます
そのそれぞれが甲乙つけがたく、どれもとても素晴らしい
いずれまた、春・夏・秋のカットを紹介させて頂きます


@.ichi

You may also like

Back to Top