2023/5/16撮影
NIKON D810A / SIGMA 105mm F1.4 DG HSM | Art
TAKAHASHI H-40(K-Astec AMD-1N改)
ss 180sec / ISO 1600 ×50枚
さそり座付近の撮影にはいつも苦労させられます
まず、南中してもそれほど高度が上がらないので、撮影地が限られるという事。南の低空を好条件で撮影するには、自分の場合は伊豆半島まで移動しなければならず、その移動距離は往復で300㎞ほどになります。
そしてさそり座の撮影好期が初夏だという事。具体的にはGW過ぎから7月いっぱいくらいの期間、つまり梅雨の真っ最中でなかなか好天に恵まれないうえに、晴れていても湿度が高くカスミがかかったような条件下での撮影になってしまい、機材が露で水浸しになってしまう事も多々あります。
上記の事をふまえ、さそり座が南中を挟んで前後2時間程度撮影できる日を考えると、日が最も短くなるこの季節のしかも新月という絶対条件では、1年にせいぜい1~2回ほどのチャンスしかありません。
でも、そんな苦労を乗り越えても撮りたくなる魅力が、さそり座にはあるんです
この日は比較的、良い天気に恵まれましたが、空の状態は今一つでした。薄くモヤを引いたような感じで見える星の数は明らかに少ないと思いました。
さて、出来上がった1枚を見ても、やはりその事が顕著に表れています。自分にはちょっとやり過ぎかな、、、と思うくらいにモリモリに強調処理をかけましたが、淡く広がった星雲は出てきてくれません。星の点光源やコントラストの高い天の川はこれでもかってほどに主張してくるのですが、、、淡いデリケートな星雲部分は大気中のモヤに遮られてセンサーには届かなかったということでしょう、、、。
いやいや、難しい。でもだからこそまたトライしたくなるんですよね、、、。まったく切りがない、けど楽しいんです。
ZWO ASI 294MC Pro / Askar ACL200 F4(換算400㎜)
TAKAHASHI EM200b(K-Astec MTS-3改)
ss 180sec / Gain 120 ×100枚
サソリのハート(核心部)です、何とも言えない賑やかさ、そしてカラフルさです。
一等星アンタレスに付きそう様なM4球状星団、それを覆うオレンジ色の星雲、鮮やかな青い星々とベールのような青と赤の星雲、そして不気味にブラックアウトした暗黒星雲。
冬のオリオン座もとても賑やかですが、夏のさそり座も負けず劣らすで、とても魅力的な撮影対象です。
双眼鏡などを使って見ても楽しい領域なのですが、人間の目にはこの色合いを感じとることはできません。
CMOSセンサーが捉える微小な光の現実に、ただただ驚かされるばかりです。
双眼鏡などを使って見ても楽しい領域なのですが、人間の目にはこの色合いを感じとることはできません。
CMOSセンサーが捉える微小な光の現実に、ただただ驚かされるばかりです。
この構図を狙う場合、焦点距離は300~500㎜程度が面白いのかなあと思っています、このカットはAskarALC200+ASI294MC Proの組合せでの撮影で臨みました、いわゆるフルサイズに換算すると焦点距離は400㎜になります。
AskarALC200は堅牢な作りでピントリングも粗動と微動を備え操作性も良く、撮像も素直で安価という事がない星空撮影レンズです。いままで焦点距離200㎜の撮影用望遠鏡と言うのは探しても無く、どうしてもカメラレンズに頼ることになったのですが、そんなニッチな世界に一石を投じるレンズではないでしょうか、、、。
AskarALC200は堅牢な作りでピントリングも粗動と微動を備え操作性も良く、撮像も素直で安価という事がない星空撮影レンズです。いままで焦点距離200㎜の撮影用望遠鏡と言うのは探しても無く、どうしてもカメラレンズに頼ることになったのですが、そんなニッチな世界に一石を投じるレンズではないでしょうか、、、。
次回はFSQ105ED+F3RD+NikonD810Aでたっぷり時間をかけた1枚を撮影してみたいと思います
SIGMA fp /SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
Vixen ポラリエU
ss 120sec(ガイド撮影) / f3.5 / ISO-1600(星空)
ss 30sec (固定撮影)/ f3.5 / ISO-1600(地上風景)
上記2枚の撮影の時間を使って、少し高台に上り星景写真を撮影してみました。伊豆南部の山々の上に昇るさそり座と天の川です。
今年、思い切って買った(と言っても中古ですが)SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporaryをfpに付けての撮影です。
このレンズ、f値こそ3.5ですが小さくてしかも鋭いです。
以前の自分は大口径の単焦点ばかり追っていたのですが、1600や3200のISO感度でも鑑賞に堪えうる絵を出してくれる昨今のデジカメでは、もはや大口径は必須のものではないと、この絵を見たときに痛感させられました。
山を歩いて星景写真を撮るのが楽しみになる1本で、とても気に入りました。
しかもハーフマクロまでの接写ができるんです!、山歩きにもってこいのレンズです、SIGMAさん、ありがとうと言いたい
@.Ichi